税理士の独り言

　毎月１回　お客様のところに「巡回監査」と称して前月分の会計データが正しく処理されているかのチェックに行くが、その時お客様からこんな質問を受けた。

　「ビジョンとコンセプトはどう違う？」

　ちなみにスーパー大辞林によれば　
ビジョン　「将来のあるべき姿を描いたもの。将来の見通し。構想。未来図。」（以下省略）
コンセプト　「概念。意図。構想。テーマ」

　たしかにこれで言葉の概念としては理解できるが、こんな辞書に書いてあるような説明をしてもお客様にはピンとこない。

　そこで、飲食店の経営者であるお客様Ａさんに

　「Ａさんは、このお店を始める時に、ご来店いただくお客さまはどんな方で、どんなふうに喜んでいただきたいという具体的なイメージがありましたね。そのためにはどんな料理を作り、どんなお店にしたいというこだわりがありましたね。それがコンセプトです。基礎、基本です。ＡさんがＡさんであるゆえん、この店がこの店である所以です。だからこれが一番大事。ビジョンとは、そんなこのお店の、社員の、5年後、10年後のあるべき姿、こうありたいと想い描く姿ではないでしょうか？」

と伝えたが、「簡単に解り易く言うって難しい。」ことを実感した。